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2016年7月 9日 (土)

「cannot」と「shall not」と「does not」

 この記事で、私の手元にある聖書は日本聖書協会の引照付き新共同訳と引照ナシの口語訳と書きましたが、実はもう一つ、日本聖書協会の「和英対照新約聖書」もありました。横書きで、1ページの左半分に英語が、右半分に日本語が書いてあります。左半分の英語と右半分の日本語は、それぞれ別に原文であるギリシャ語から 翻訳されたもので、対照ではあるが対訳――英語聖書を日本語に訳したものではありません。

 この英語聖書には、マタイ4章4節の「人はパンだけで生きるものではない」が、「Man cannot live on bread alone」と書かれていました。私は、「alone」って、こういう使い方をするんだなと英和辞典で確認しようとしたら、辞書によって書いてあることが違ったんです。「違う」と言っても、aloneが、名詞の直後に用いると「ただ~だけ」という意味になるという説明は同じなのですが、例文が違うんです。

 学研のスーパアンカー英和辞典第3版には、aloneを使った例文に、
「Man does not live by bread alone(ことわざ)」
 と書いてあり、
 電子辞書のジーニアス英和大辞典典とリーダーズ ・プラスには、
「Man shall not live by bread alone(聖書 マタイ4:4、ルカ4:4)」
 と書いてあり、
 同じ電子辞書のランダムハウス英和大辞典には、
「One cannot live by bread alone(聖書 マタイ4:4、ルカ4:4)」
 と書いてあるんです。

「cannot」と「does not」と「shall not」では、微妙に意味合いが違いますよね。助動詞って難しいなぁと思います。
 それと、「live on」と「live by」も違うんです。「live on」になっているのは英文聖書だけで、私の手元にある辞書はすべて「live by」になっています。それらの辞書によると、「live by」は、「~で生計を立てる」あるいは「(信条など)に従って生きる」という意味で、「live on」は、「~を常食・主食とする」という意味のほかに「~で生計を立てる」 という意味もあるようです。
 助動詞も難しいけど、前置詞も難しい。なんだか泥沼にはまりそうなんですが、この泥沼から抜け出すには、ギリシャ語原文聖書で確認するしかないのかなと思います。ますます泥沼にはまるかも。

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